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連載 第12回 温泉

PROLOGUE

 一年にわたってご案内してきた「言うはyasushi」も今回が最終回。寒い時期を迎えたことでもあるし、温泉で締めくくりたい。
 TJ11月号でも「さが温泉三昧」の特集が組まれていたのでそれと合わせてお楽しみいただければと思う。




SCENE 01

嬉野温泉

 佐賀県を代表する温泉といえばまずここ。ここにはいまや日本一のものがある。それはユニバーサルデザイン化(UD化)がいちばん進んだ温泉地ということ。





UD化というのは、車椅子の方にも来ていただけるような建物の構造にしたり、そのための部屋を準備したりして、写真で見たらわかるように車椅子で来ても部屋にちゃんと入れてしかもお風呂も楽しめるようになっている、ということ。つまりどんなお客様がこられても大丈夫ですよ、というのがユニバーサルデザインの考え方なのだ。部屋だけでなく、車椅子の人のための送迎ワゴン車を準備している旅館もある。
 こうしたUD対応の旅館の数が、嬉野温泉は全国一多いのだ。

だからシニアの方には絶対お勧め。

平地の温泉の良さが出ているということだ。どこの旅館にUD化された部屋があるかやどんな対応をしていただけるかは、
「佐賀嬉野バリアフリー・ツアーセンター」
 電話:0954−42−5126
 http://www.barifuri.net/inst.html
にお問い合わせを。
 しかも嬉野は「温泉湯豆腐」の発祥の地。しかも、地元佐賀県産の材料を使った温泉湯豆腐も去年開発されて、「宗庵よこ長」などの食事処や旅館などで食べることができる。




SCENE 02

古湯温泉

 市町村合併でいまや佐賀市になった古湯・熊の川だが、最近行ってないなあという人はぜひとも行くべし。

びっくりすると思う。

けっこういい感じに変わってきている。どことなく雰囲気が黒川温泉に似てきている。それもそのはずで黒川温泉の仕掛け人を巻き込んでの温泉地づくりが進められているのだ。
 佐賀市の中心部からだと40分くらい、福岡市の中心部からだと50分くらいと、どちらからも1時間かからずに行くことが可能。福岡市からだとループ橋を通って途中三瀬までだいたい30分。そこでたとえば、そばとか鶏めしとか場合によってはブルーベリーでも食べる。三瀬にあるおいしいパンやソーセージを買ってもいい。それから古湯まで20〜30分。全国的に温泉地を訪れる人が減っている中で古湯はお客様が増えているのだ。



 古湯は北方謙三さんの小説「望郷の道」の舞台になったところ。旅館を出て散策すれば、最近できた佐賀市立図書館富士館の中にそれに関係する資料が展示してあって、これがまた見始めるときりがないくらいおもしろいのだ。佐賀市内から近い温泉地だし、もっともっとみんな使うといいと思う。


SCENE 03

奥武雄そのほかのちょっといい温泉

 こういう温泉や温泉旅館もあるぞ、ということで最後にいくつか紹介したい。
まずは奥武雄温泉の「風の森」という旅館。知る人ぞ知る旅館で、大人二人のための宿。僕は残念ながら行く機会に恵まれてないが、行った方の評判はすこぶるよい。いいパートナーのいる人は何か特別な日なんかにいいんじゃないだろうか。
 このほか鹿島市の能古見(のごみ)からさらに入った、もう長崎県との県境に近いところにある平谷温泉。ここは一軒宿で、お風呂だけでもいいし料理だけでもいいしもちろん泊まって両方楽しむのもいい。ここは毎日一組しか予約を取らないというところ。ご主人がかつて「なだ万」で修業されただけあって料理がすばらしい。




 料理が評判といえば武雄温泉にある「扇屋」も有名。TBS「日本温泉旅館大賞」のグランプリを2年連続で受賞しているほど。でもおいしいといえば、太良にある竹崎温泉でのかに料理も捨てがたいし、ここは有明海に臨む景色もいい。
 景色といえば、3年ほど前にオープンした吉野ヶ里町にある「さざんかの湯」は夜景がすばらしいし、唐津市七山にある「ななの湯」は昼間の眺望が絶景。
と、すてきな温泉話、尽きることがない。
 ところで佐賀県の温泉地に期待したいものがひとつある。海苔のことだ。
 だいたいどこの旅館に泊まっても朝の食事は和食で、そこに焼き海苔が袋に入って出されてくることが多い。袋の中には海苔が5枚入っている。でも正直、それほどおいしくない海苔が使われることもある。そこで、と古湯温泉・大和屋旅館の山口勝也さんが音頭を取って、「朝食につける海苔の枚数を3枚に減らして、その代わり海苔日本一の佐賀県らしく、質のいいものを使いませんか?」という運動を始めているのだ。
 すばらしいではないか。たしかに別に5枚ないと困るというものではないし、どうせなら枚数が少なくても美味しいほうがいい。なんせ日本一の海苔産地の佐賀県なのだから。








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「言うはyasushi」、もともとは編集長から「佐賀のいろんな自慢を書いてくれませんか?」といわれたのがスタートだった。どんなものがあるかなと思って書き出したら、あるわあるわであっという間の12回だった。まだ人物や祭りについてもまったく紹介できていないし、もっともっといろいろあると思うのだけど、とりあえず一区切りということで。
これまでのバックナンバーは僕のプライベイトサイト「パワフルコム」でごらんになっていただくことができるのでよろしければどうぞ。
ということで読者の皆様、ありがとうございました!






 

 



SAGAんことからこがんことまで
古川康が佐賀を語ります


は「かなりすぐれている」・・・体験する価値がある
★★は「きわめてすぐれている」・・・九州一または全国でも指折り
★★★は「この上ない」・・・日本一または世界一


バックナンバー
第12回 温泉
第11回 さがびより
第10回 豆腐
第9回 日本酒
第8回 佐賀牛
第7回 梨
第6回 ハウスみかん
第5回 やきもの
第4回 トマト アスパラ
第3回 苺
第2回 牡蠣
第1回 佐賀海苔

 

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